新築の工事って、標準仕様の範囲内で全てできないの?
どんなものが、オプション工事扱いになるの?
あの住宅メーカーは坪単価は安いけど、オプション工事が高くつくって
きいたんだけど・・・。
新築を考え出すと、『オプション工事』 という言葉をよく耳にしますよね。
住宅会社にプランを依頼し、標準の設備で見積もりをしてもらったのに
オプションがいっぱいついてきた・・・
なんて経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オプション工事というと、キッチンや洗面・トイレ等の
設備のグレードアップや追加などが一般的なイメージですよね。
しかし、間取りや建築地の違いなどでも
オプション工事が発生してしまうんです。
ここでは、頼んでもいないのにオプション工事が発生している状況や
どんな物がオプション工事として計上されているか、
オプションなしの新築工事ってありえるのか・・・
などについてお話していきたいと思います。
そもそも、オプション工事とは、一口でいうと
“標準仕様以外の工事” ということになります。
住宅会社が定める坪単価に、この標準仕様が含まれている訳ですが、
屋根の形や平面プランの凹凸の数、壁の長さ、窓の数、ドアの数など
坪数に応じて、細かな決め事が設定されています。
つまり、希望の間取りを言った途端に、
すでにオプションが発生している可能性が
極めて高くなるのです。
凹凸のない総二階(一階と二階が同じ大きさ)というのが、
ほとんどの住宅会社が設定している標準プランです。
建築予定の土地の形状や建築規制も様々あるなか、
住宅会社設定の標準プラン内で希望の間取りをつくることは、
ほぼ不可能に近いと言えます。
結論として・・・・
『オプション工事は必ずでる』 と思っていただいたほうがよいでしょう。
参考までに、プランから見える
オプション工事発生の要因を、いくつかあげておきますね。
一階の面積が、二階の面積より大きい。
プランが四角形(矩形)でない。
部屋数が四つ以上ある。(家全体の坪数による)
一部屋に窓が三個以上ある ・・・などです。
それぞれの要因で、標準量より数量が増し
基礎工事・屋根工事・壁の量・建具の数・窓の数などが
割増価格やオプション工事として計上されるのです。
最後に、思いもよらない稀なオプション工事例として
水質が悪い土地での給湯器の設置 についてお話しておきましょう。
給湯器に、エコキュートを標準仕様とする
住宅会社が多くなってきましたが、
エコキュートを井戸水などで使用する場合
水質検査が必要となり、
対応機種に変更すると
オプション工事として30万円近くの差額が発生します。
設置が不可能な場合もありますので
ご注意くださいね。
オプション工事は、住宅会社によって出方や
工事金額に差があります。
本体工事費を安く設定したため、標準工事量が減り
おのずとオプション工事が増えてしまう会社、
オプション工事を最初から本体工事に含ませ
極力オプション工事を出さない単価設定をしている会社・・・
どちらが得になるのかは、間取りにこだわるか否かで
答えが出てくることでしょう。
住宅会社で検討される以上、
オプション工事は必ずでてくるものと捉えて、
あまり意識過剰にならずに、ご検討をお進めくださいね。
オプション工事には一喜一憂されませんように・・・。