人生で一番高額な買い物と言われる住宅は、
少しの予算オーバーがその後の生活に大きく関わります。
「 せっかく建てるお家は、こだわりたいけど、
費用は自分たちの予算の中に収めたい。 」
新築を検討されるお客様なら、
誰しもが思うことですよね。
では、どうすれば予算オーバーしない家づくりができるのでしょうか?
新築の予算をオーバーしないための対策としては、いくつかありますが、
その中でも、
「家づくりには、どんなものにお金がかかるのか知っておくこと。」
実はこれが、有効な対策の中でも特に大事なことなのです。
というのも、注文住宅は、スーパーで買い物するときのように、
値札がついているものを買うわけではありません。
家を建てて住むには、『建物本体』そのもののほかにも、
建物に関連する工事の『付帯工事費用』
工事外でかかる『諸費用』
というものが必要となるのです。
新築の代金を調べるときに、
『建物本体』のみの金額を見て、予算を考えてしまうと大変です。
そこで今回は、新築する場合、
建物代金以外で必ず必要となる『付帯工事費用』『諸費用』の中から基本的なものをご紹介します。
一緒に新築の総額を把握して、予算オーバー予備軍からぬけだしましょう。
【付帯工事費=建物に関連する工事の費用】
・仮設工事費
工事で使用する電気、水道に加えて、職人用のトイレを設置する費用
・屋外電気工事費
お家の中で電気が使えるようにする費用。
・ガス工事費
ガスを使用する場合の工事の費用。
プロパンガスか都市ガスするかによって、費用が異なります。
・屋外給排水工事費
お家の外廻りに給排水をつなぐ工事の費用。
・雨排水工事費
雨水を排水する管を通す工事の費用。
・地盤調査費(地盤改良工事費)
お家の下の地耐力の強さを調べる費用。あああああ
※地耐力とは、地盤が建物などの荷重に耐えられる力のこと。
もし調査の結果、強度が足りないとい
もし調査の結果、強度が足りないということになれば、
別途、地盤調査改良費が発生する場合もあります。
・建築確認申請費
1.建物の敷地、構造、設備などが、建築基準法などの法令に
適合しているか確認の手続きをしてもらう費用。
2.確認を受けるための公的書類を設計事務所に作成してもらう費用。
3.きちんとその通り建てているかの立会い検査の費用。
上記の手続き、書類作成、立会い検査の3つの費用が含まれた総額が、
建築確認申請の費用となります。
・品質管理費
建築現場を安全に施工するために必要な足場や、使用する材料を管理する費用。
・廃材処理費
建築中に出た端材を処分するための費用。
・外構工事費
玄関周りやお庭、駐車場を作る費用。
・解体費用
建て替えをする場合、お家を解体するための費用。
【諸費用=建物以外でかかる費用】
・表示登記費用
建物の内容(場所・構造・面積など)を登録するための費用。
・保存登記費用
建物の所有者の権利を登録するための費用。
・印紙代
家づくりに関わる契約書に貼る印紙の費用。
契約する金額によって費用は異なります。
・地鎮祭費用
土地のお祓いをする場合、初穂料とお供え物の費用。
・上棟式費用
上棟式をする場合必要になる費用。上棟式の内容によって費用は異なります。
・照明、カーテン費用
新しい照明器具やカーテンを購入する費用。
・引越し費用
新築に引っ越すための費用。
これらの費用は、
どこのハウスメーカーや工務店で家を建てるにしても必要になることが多い費用です。
住宅会社を比較するときに、どこまでが見積もりに入っているのかを確認しましょう。
あとになってから、“あれもこれも必要です。”と言われてしまっては、
予算を超えてしまう恐れがあります。
いかがでしたか?
夢のマイホームは建ったけれど、毎月の支払いが苦しい。といったことで悩まない様に、きちんと新築の総額を把握して、予算と要望に沿ったお家づくりをしましょう。
何か不明点・疑問点がでてきた時は、ハウスメーカーや工務店の担当者に相談することをおすすめします。
また、これも大事なことですが、建てる時の総額ばかりにこだわりすぎると、
光熱費やメンテナンス費用などの建てた後にかかるお金を見落としがちです。
建てる時にかかる費用と建てた後にかかる費用を比較しながら、
賢く、お家の資金計画をしていきましょう。