和室、それは日本特有の伝統的な畳の部屋で、
日本では大変馴染みのある空間ですね。
今までの生活の中で、和室での暮らしを経験したことがある方がほとんどだと思います。
和室や畳の持つ落ち着いた雰囲気がスキだという方も多いです。
でも、あえて和室をつくらないお家というのも出てきています。
和室を作らない理由としては、
・和室よりもLDKや収納を広く取りたいから。
・泊まるようなお客は来ないから。
・仏壇を置かないから。
・家のデザイン的に合わないから。
・今の家に和室はないけれど不便さを感じないから。
・土地の広さ的に和室がつくれないから。
どれも理解できる理由です。
では、逆に和室をつくる理由は、
・子どもが小さい時に家族みんなで寝る寝室になるから。
・赤ちゃんをころんと寝かせられるから。
・お客が来た際に通す部屋になるから。
・親やお客が来た際に客間になるから。
・仏間になるから。
・将来、親が同居する時の為の部屋になるから。
なんかがあげられます。
和室の最大のメリットは何といってもこの用途の広さです。
このように日によって、もしくは時間帯によって用途が自由に変えられる部屋って
なかなか無いですよね。
和室をつくるのに、特別な理由が無い場合は、
「和室はあればあったでいいけど、無くても特に支障をきたさないと分かっている。
でも、家には和室があるというのがお決まりだから和室をつくる」
そんな方が多い気もします。
間取りで後悔しない為には、その部屋をつくるちゃんとした理由が必要です。
「お決まりだから和室をつくる」はしないようにしてください。
和室をつくるのにも、つくらないのにも明確な理由があればそれでいいと思います。
私の個人的な意見としては、
やっぱり、LDKと同じ階にLDK以外の空間があるというのは必須。
それが和室なら更にいいなと思います。
和室の自由に用途を変えられるフレキシブルさは魅力的です。
そして今では様々な和室のパターンがあります。
完全個室の和室。
リビングに隣接した和室。
リビングの一角の畳コーナーとしての和室風スペース。
伝統的な床の間なんかをきっちりつくる和室とか。
琉球畳をつかったりアレンジされた洒落たモダン和室とか。
洋風な和室とか。
その中には和室をつくらない理由をクリアするものもあります。
土地の広さや形状なんかでどうしても和室はつくれないという場合も
あるかと思いますが、それ以外なら和室がある間取りをおススメします。