注文住宅の建築が始まると最初の大きなお祝い事に
『上棟式』というものがあります
なかなか聞きなれない言葉ですよね
『上棟式』とは、木造建築でお家の骨組みで
屋根の一番上の「棟木」が取り付けられる日に
無事に棟が上がったことを感謝するものです
お施主様はもちろん、大工さんや現場監督
といった工事に関わる人が集まり
工事の安全や家内繁栄などを祈願します
上棟式はお祝い事なので、地鎮祭と違い必ずしも
神主さんに来てもらうというわけでもありません
また、地域によってもお祝いの仕方は様々です
福岡では五色の吹流しを立て、献酒やお塩と共に安全祈願をし
近隣の方が集まりお施主様がお餅をまく習慣がありますが
最近ではあまり見かけなくなりましたね
費用も手間もかかるので何かと大変というのは事実ですが
一生に一度だからとご家族総出で準備をし
盛大な上棟式をする方もいらっしゃいます
餅まきは少なくなってきましたが
今でも大工さんや工事関係者と一緒に
お昼に食事のみを一緒にする場合もあります
もちろん、何にもしなくても大丈夫です
上棟の日にお仕事のご都合でお休みが取れない
ということもよくあることです
大工さんや工事関係者に、ご祝儀を渡したり
お食事を振舞わないと良い家が建たない
なんてことも今はありえない話です
しかしながら、数ヶ月をかけ建てられる
皆様の夢のマイホームに携わる人たちが
一同に会す機会は意外とありません
そういった意味では上棟式はどんな人が
自分達の家を建ててくれるのかなといった
お互いを知る良い機会かもしれませんね
とはいえ、上棟式はあくまでもお祝いごと
ですから何かをするというよりも
大切なのはお施主様のお気持ちだと思います
皆様の住まいづくりが一生に一度の
想い出に残る住まいづくりとなりますよう
心よりお祈りしております