最近、TVのCMなどでも『リバースモーゲージ』という言葉を

よく聞くようになりました。

 

『リバースモーゲージ』とは

自宅を担保にした融資制度の一種なのですが

最近では、大手都市銀行なども続々と参入し、

すでに取扱いが始まっている地方銀行では

利用する方も増えているようですね。

 

では、この『リバースモーゲージ』とは

どのような特徴があるのでしょう？

 

この制度は、一定年齢以上のシニアを対象としていて、

年齢が55歳、または60歳以上という金融機関での取扱いが多く

自宅を所有している方が

自宅を手放すことなく、自宅に住み続けながら

老後資金の融資が受けられるというものです！

 

基本、戸建てが対象になっていて

マンションは対象外がほとんどです。あったとしても条件は厳しくなります。

建物は価値が無くなるという考え方が根強いため、

担保価値のある土地付きの戸建てが対象になっているようです。

融資額は、その自宅の担保評価や金融機関に応じて異なりますが、

目安としては、評価の50%程度と言われています。

 

使い道としては

生活資金に限らず、旅行やレジャーなどの娯楽に使うことも出来るため

老後の生活不安の解消だけではなく、ゆとりを持って人生を送れるということで

注目されるようになりました。

 

利用条件も、自宅を担保にするわけですから

住宅ローンのように年収が高くなければ・・・という不安要件も少なく

比較的緩やかなようです。

 

融資を受ける資金は

＊一時金として一括で受け取る

＊年金型のように毎月に分けて受け取る

＊必要な時だけ必要額を受け取る

と、受け取り方もさまざまです！

 

返済については、

契約期間の満了時、もしくは契約者死亡のどちらか早い時期に

現金、または自宅を売却することで

利息を含めた融資金額を一括返済するというしくみです。

 

自宅に住み続けることが出来るうえ

借入れの契約期間中は返済も発生しませんので

生活に安心とゆとりが出るのは

なによりのメリットではないでしょうか！

（金融機関によっては利息のみ返済が必要な場合もあります）

 

では、先ほどの返済の話に戻ります。

契約者が死亡の場合は当然ですが、そこで契約期間終了です。

返済義務は相続人が引継ぐことになるのですが、

そうなると、息子さんや娘さんのケースが多いでしょうか？

自宅の売却手続きや、返済金の準備など

亡くなった契約者に代わって行わなくてはなりません。

そのため融資の条件では、あらかじめ相続人の承諾が必ず必要になります。

利用の際は家族との話し合いも大切ですね！

 

次に、契約期間満了時に契約者が生存していた場合です。

実は、この場合は気をつけていただきたいケースです！

この場合も返済は一括返済になるため

その時に現金が無いなど、返済が出来ない場合は金融機関の抵当権行使により

それ以降は自宅に住むことが出来ず

手放さざるを得ません。

 

また、融資契約時の自宅の担保評価が

契約満了時に下がってしまっていた場合（定期的に担保評価の見直しがあるため）

自宅を売却しても借りた金額を返せない（担保われ）というケースもあります！

利用に際しては、借りすぎないという

老後の生活の計画をすることも大切かもしれません。

 

 

『リバースモーゲージ』

近年の高齢化、長寿化により

老後の不安を抱えている方が増えた今、自宅を所有している方にとっては

きちんと理解して計画的に利用すれば、とてもメリットのある制度。

金融機関だけではなく、自治体（一部）での取扱いもあります！

今後、戸建ての住宅購入を検討される若い子育て世代の方々は

将来、このような制度も利用できることも視野に入れ

これからマイホームを持つことのメリットの一つとして

検討材料に入れてみても良いのではないでしょうか？