間取りを考える際に、親御さんから『家相』を気にして
「鬼門方面に水周りを配置しないようにね」
とアドバイスを受けた方は少なくないと思います。

一生に一度の大きな買い物ですから間取りについては
周りの方に沢山相談しますよね。

そんな中、親御さんや年配のご親戚の方々は
使い勝手等はもちろん、『家相』の観点からの
助言もしてくれる有難い存在です。

ですが、皆さんが理想の間取りを考えた時に
止む終えず、水周りが鬼門に配置されてしまう
という事もよくあるのではないでしょうか?

そもそも、なぜ『鬼門に水周り』は
避けた方が良いのでしょうか?

理由としては、鬼門の方角
『季節風』が大きく関わってきます。

まず、鬼門は敷地の中心から見て
東北方面と南西方面になります。

そして、昔は水周りの下水の工事等はなく、
使った排水はそのまま、家の敷地に流されていました。

またトイレは『汲み取り式』が主流でしたので
水周りの「臭気」は今とは違うものだったと思われます。

その状況で、東北と南西から風が吹いてしまうと
当然ですが、水周りの臭いが家全体に広がってしまっていたのです。

それを避ける為に昔の方は『鬼門に水周り』を
強く否定していました。

しかし、ご存知のとおり、今は下水管の工事は
当たり前です。

使った排水は地中に埋めてある下水管に流れていきますので
臭気が周りに広がる事もありません。

その為、現在のお家の設備環境を考えると
鬼門に水周りを配置する事は、そこまで悪い事では無いと
言えるでしょう。

ですが、『鬼門に水周りを配置する事は良くない』
という事は、長い年月を掛けて言われ続けていた事です。

例え、理由を知ったとしても、抵抗があるといわれる方は
沢山いらっしゃいます。

お家が完成した後で、親御さんから
『なんでこんな間取りにしたの?』
と言われる事は出来るだけ避けたいですよね?

その為、もし鬼門に水周りを配置する際は、
間取り図が出来上がった時点で、親御さん等に
見せておく事をお勧めします。

水周りの配置の理由や、今の住宅の設備を考えると
家相が全てではない事を事前に伝えておけば、
お家が建った後で嫌な気分になる事も避ける事が出来ます。

お家づくりは当事者のご家族だけでなく
その周りの方々も意見も重要になってきます。

きちんと打合せを重ねて、後悔の無い間取り図を完成させましょう!