土地探しから検討される方々が売地を見る時のポイントは
様々だと思います。
只、一番分かりやすいポイントは道路と敷地との高低差では
ないでしょうか?
道路と敷地との高低差が大きければ、駐車スペースを確保するのに
土の掘削、ブロック積みの新設等が必要になり、土地購入費とは別に
費用が発生してしまう事は、一般の方でも、なんとなくイメージ出来る
のではないでしょうか?
その為、道路との高低差が無い土地は、高低差がある土地に比べて
比較的、高値であったり、人気だったりします。
では高低差が無い土地であれば、何も気にせずに
お家を建てていいのでしょうか?
そうではありません。
今回は、高低差が無い土地で新築工事の計画をされる場合の
注意点をお伝えします。
注意点1:側溝の深さと距離
側溝というものはご存知でしょうか?
お家が建っている敷地と道路の間に設置されている
小さな溝の事です。
側溝はとても重要な役割を担っています。
雨が降った時には、屋根から雨樋に掛けて
雨水が地中の排管を通って側溝に流れるようになっています。
この流れがないと、雨天時には、敷地内は雨水で
ビチャビチャになってしまいます。
地中に埋設されている雨水排管はスムーズに側溝まで
雨水を流し込む為に、僅かに傾斜しています。
只、道路に接している側溝が底の浅いものだったら
如何でしょうか?
排管が傾斜している事によって、側溝の底よりも
深いところに排管が下がってしまい雨水の排水ができない、という
事になってしまいます。
その場合の対策としては、側溝内に排管が収まるように
建物の位置を上げないといけません。
要は、高低差が無い土地に、土を入れて敢えて
若干の高低差を付ける、という事です。
当然、土を入れる事には費用が発生します。
高低差が無い土地だから、と思っていた際に
思わぬ出費が発生してしまう事もあるのです。
注意点2:侵入口部分の高低差が無いからといって安心してはいけない!
題名だけではイメージが湧かないと思います。
例えば、下の写真のような土地があったとします。
写真で見ると道路と敷地との高低差が無く
別の費用などは必要なさそうですが、
ここで注意しないといけないのは、道路面だけじゃなく
お隣さんとの高低差も必ず確認しないといけません。
お隣と高低差がある場合でも、状況次第では、
土地を購入される方がブロックを新設する負担を
しないといけない場合もあります。
その高低差が1m以上であれば、工事内容も
大掛かりになり、費用も多額になります。
『車の出し入れは問題なく出来るし、駐車スペースも
確保しやすいから、問題なし!』
と安心するのは危険です!
上記以外にも様々な注意点があります。
土地を決める時の第一印象はとっても大事ですが
第一印象で気に入ったとしても、細かい調査を怠ると
後から後悔する事がございます。
細心の注意をしながら土地を選んでいきましょう。