新築のプランを考えているんだけど、窓の大きさに決まりってあるの?
部屋の用途の違いで窓の大きさは変わってくるのでしょうか?
大きな窓をつくって明るくしたいんだけど、大きさに限度はありますか?
ご自分たちでプランを検討される際、窓について
どんな大きさにしたらよいか、よくご質問をうけます。
新築をする場合、間取りとともに大事な要素になってくるのが
「窓」ではないでしょうか。
特にどれぐらいの大きさにするかは、採光・通風・デザイン性はもとより
建築基準法を満たしているか等、多肢にわたり、検討を要します。
そこで今回は、窓の大きさを決める際の
いくつかの注意点をあげていくこにしましょう。
まずはじめに、窓の大きさに決まりがあるかといえば、
答えはNOです。
一般的な大きさについては、部屋毎にセオリーありますが
どんな部屋にどんな大きさの窓をつけるか?
それは、その家で生活する人の自由です。
リビングには小さな窓をつけ、トイレに大きな窓をつける・・・!?
なんてことも自由なんです。
住む人が何を大事にして何にこだわるかで、窓の大きさは
決まってくるものだと思います。
次に用途別の窓の大きさについてですが、
部屋の面積や空間に比例して変えていくのが一般的ですが
これも個性重視で考えて良いと思います。
ただいずれも共通の注意点があります。
大きな部屋に小さな窓を付ける場合、
建築基準法上の有効採光面積をクリアしなければなりません。
部屋の面積に応じて必要な窓の大きさがあるんです。
敷地の境界や屋根の軒の出からの距離、用途地域など
専門的な知識を必要とする計算をしないと的確な大きさは出ません。
担当の設計士さんに相談されることをお勧めいたします。
最後に窓の大きさの限度についてお話いたします。
大きな窓をリビングの壁いっぱいにつければ、
明るくて風もいっぱい入って気持ちいいですよね~
しかし、窓を大きくすることにより、壁が少なくなり
建物の強度が損なわれないか、注意が必要です。
ここでは在来軸組工法や鉄骨軸組工法を念頭にお話ししますが、
建物(家)では『壁』が大きな役割を果たしています。
柱も必要ですが、地震の揺れや台風の風圧に対抗するには
柱プラス『壁』の存在が必須条件となってきます。
一般的には幅4mまでの開口が限度とされていますが、
その大きな窓を取り巻く柱・壁の位置や量が建物の強度を
満たすものでなければ、大きさを小さくしなければなりません。
建物の外観形状でも判断は変わりますが
長期優良住宅の審査を受けるか否かによっても
窓の大きさは種類など、制限をうけますのでご注意くださいね。
こちらもかなり専門的な計算が必要になってきます。
素人には手に負えませんので、建築士にご相談されてください。
大きさに制限はないけれど、大きくするのも
小さくするのも、最終的には専門家の判断を仰がなければならない窓・・・
こだわりの窓でオシャレに外観を整え、丈夫な構造で
安心・安全な気持ちいい室内空間が出来るとよいですね。