家を建てるにあたり、無理のない資金計画を立てたい、というのは
すべての方に共通した思いです。

では、まずは「無理な資金計画」とはどのようなものなのかを知っておきましょう。

支払いの不安といえば、主に

(1)収入が減少した場合

(2)支出が増加した場合

(3)金利が上昇した場合

の3つがあげられますが、
いずれも、現在の条件、状況だけから計算した最大の借入額にしてしまうと、
今後の生活が不安になります。

 

そこでまず、(1)と(2)のように、
家計収支が厳しくなった場合に対応できるようにする方法は、
住宅ローンを組む際に返済比率(収入に対する返済額の割合)
から考えてくようにすることです。

金融機関の住宅ローン審査では
『年収に対して年間の返済額が何%以内』とされていますが、
無理のない返済を考えると賞与についてはないものと考え、
1ケ月の収入で考えていく方が良いでしょう。

もし1ケ月の収入だけでは苦しい場合でも、
賞与の返済は極力少なくしましょう。

同時に生命保険の見直しなどを行い、
支出削減を行いましょう。

そうすることで、将来のため子供の教育費の積み立てもでき、
進学によって増加する教育費の影響を減らすことができます。

 

次に③の金利が上がって返済が増加するリスクを考えてみましょう。

住宅ローン金利は低金利で固定金利であれば理想ですが、
原則として固定金利は期間が長くなれば比例して金利は高くなります。

そのため一定期間固定金利の特約固定(3年、5年、10年~など)を利用される方もいます。

固定期間は子供の成長を考え、
経済的に自立するまでが理想と思います。

もし金利が上昇しても、
子供にかかる費用が減っている時期であれば
家計に余裕ができているはずです。

また、返済期間を長くすれば返済額は少なくなります。

家計に余裕ができれば、
無理のない繰り上げ返済をし、
返済期間の短縮や月々の支払をさらに減らすことができます。

 

これらを踏まえて、
現在の条件、状況だけを考えるのではなく、
長期的な視点において『無理のない資金計画』
を立てられたらいかがでしょうか。