『子供が小さいうちに家を建てると、家が傷む』
という話を耳にすることがあります。
実際にお家を建てたお客様のお話や、
私の経験からすると、その通りだと思います!
お子様が、注意して大事に扱うことができる年齢だといいのでしょうが、
小さなお子様は元気で好奇心旺盛ですから、そうはいきません。
物は投げたり落としたり、
壁に落書きしたり、おもちゃを引きずったり、
汚れた手でクロスを触ったり・・・。
目を離すと、想像もできない行動を取るものです。
しかし、せっかく建てた我が家ですから、
できる限り、床や壁など、家に傷を付けずに大切にしたいですよね。
防止策として床に絨毯を敷いたり、おもちゃ部屋を決めて遊ばせたりと、
皆さんいろいろ工夫されています。
でも、ご家族が生活する場所ですから、やはり傷はつくものなのです!
そこで、少し考え方を変えることで、
キズを付けられたりしても過度にイライラしたり、
お子様をあまり叱らずにすむようになるかもしれませんよ。
それではまず、実際にあった、
少し笑ってしまうお子様たちのいたずらの一例を紹介します。
●楽しく水遊び
お引渡ししてわずか2カ月後に、
リビングで水遊びをしてフローリングが水浸しになり、
フローリングの表面がふやけてはがれてしまったお宅。
奥様いわく、外で庭いじりをして目を離した一時間くらいの出来事だそうです。
とても楽しそうな笑い声が続いていたので、
ちょっと様子を見に来たらリビングがプールになってました!
とのことでした。
●とんだり跳ねたり飛びついたり・・・
あるお宅では、3人のお子様がソファーで飛び跳ねて遊んでいた勢いで
カーテンに飛びついてしまい、
カーテンとレールが壁ごともげて外れていました。
お伺いした際には奥様に叱られてしょんぼりしていた子供達ですが、
帰り際には懲りずに和室で飛び跳ねていました。
●お絵かきで『大作』完成!!
あるお宅では、姉妹で子供部屋の壁一面にお絵かきしてしまったそうで、
かなりの大作ができあがっていました。
こちらのお宅では、お子様が大きくなってから、
自分たちでアルバイトをしたお金で、
年頃の女の子が好きなデザインの壁紙に貼り替えていましたよ。
●まだまだあります
走り回って壁にぶつかり穴が開いてしまったり、
おもちゃのバイクにまたがって床一面キズだらけになったお宅など、
原因はいろいろありますがメンテナンスのご相談があります。
さて、そんなお子様のいたずらが原因の修理やメンテナンスに伺うと、
不思議と共通していることがあって、
皆さん、意外と笑っていらっしゃるんです。
なので、こちらもついつい、
『派手にやっちゃいましたね~』と思わず笑ってしまうこともしばしば。
皆さん、どうして笑っていらっしゃるんでしょうか。
それは、きっとお子様の子育てのために建てたお家だからなのかもしれませんね。
親にとっては、時間がたつと楽しい思い出に変わり、
お子様にとっても、大きくなってからも帰りたくなる、
『自分の場所』になるからだと思います。
「子供が小さいときに建てると、家に傷が多くなって困らないかな」と不安に思っている方は、
ぜひ、そんな風に考えてみてはいかがでしょうか。
せっかく建てたお家なので大切にしたいけど、
それ以上に、ご家族のために活かすことこそが、
お家を大切にすることなのかもしれませんね。