擁壁(ヨウヘキ)とは、崖や盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐ為に築く壁の事です。
塀や擁壁は、ブロックとか、石積みとか、コンクリートのものとか、
いたる所で目にする壁ですよね。
塀と擁壁の違いは、土を受け止めているか、受け止めていないかです。
ざっくり言うと、塀は境界をはっきりさせる為にあるものです。
擁壁は、土を受け止める土留めの役割があります。
土留めの役割があるから、擁壁は重要なものなんですね。
地震がおきた際、その擁壁が壊れて土が流れ出しても建物に被害は無いか、というような
敷地の安全性を考えなくてはいけません。
土地に擁壁がある場合、擁壁の高さがポイントです。
2m以上の擁壁は勝手に作ってはいけません。
工作物の確認申請や、宅地造成の許可申請がないと作れない決まりになっています。
無許可で作られた2m以上の擁壁は「不適格擁壁」と言います。
ぱっと見、きちんとした擁壁でも不適格擁壁の場合もあります。
2m以上の擁壁がある場合は、擁壁の検査済証があるかどうかの確認が必要です。
もし不的確擁壁があるけど建物を建てたい場合は、方法としてはいくつかあります。
まず、擁壁を作り変える方法。
擁壁をちゃんと作ろうとすると、数百万~一千万程費用がかかる事もあります。
作り変えるのが一番いいのかもしれませんが、費用がかかりすぎるのは問題です。
他には、擁壁から決められた距離をあけて建物を建てる方法があります。
これは、敷地に余裕が無いと出来ない方法です。
その他にも、建物の基礎を深くしたり、地盤補強でクリアさせる方法があります。
擁壁のある土地に建物は建てれないのか?
答えは、必ずしもNOというわけではありません。
家を建てるための方法が何かあるはずです。
擁壁がある土地の場合は、絶対に建築会社の方に現地を見てもらってください。