住宅ローンを組むとその期間の長さから繰り上げ返済を考える方は
非常に多く、特に金利が上がるかもしれない変動金利を選択する
場合は、リスクを緩和するためにも考えておいた方が良い事ですね。

しっかり考えておいた方が良い事なんですが、考え方もさまざまで
非常に難しい内容なのが、この『繰り上げ返済』なんです。

繰上げ返済…そのワード自体は良く聞くけど、実際どうすれば
良いのか?タイミングはいつが良いのか?この記事でいくつか
ポイントを挙げさせていただきますので参考にされて下さい!

設定は3,000万円を借入、35年返済、変動金利0.975%、ボーナス無。
この設定の場合、月々の返済額は84,336円となります。

タイミング①
金利が上がった時に繰上げ返済…これが基本スタイルでしょう。

例えば、返済開始から6年目に金利が0.25%上がってしまった場合、
月々の返済額は87,385円となり約3,000円上がってしまいます。
このタイミングで100万円を繰上げ返済したとすればどうなるか?

月々の返済額は84,057円となり、金利が上がる前とほぼ変わらない
状態となります。金利上昇リスクに対応する一つの方法と思います。

タイミング②
10年後に繰上げ返済…これもお考えの方は多いはずです。

10年後というのはローン返済が始まり、一つの節目の年になります。
例えば、10年固定を選択している方は固定期間が終了する年ですし
何より、ローン控除が終わる年でもあります。

ローン控除終了…つまり、税金の支払いが本来の形に戻るので
負担が大きくなるんです。だから繰上げ返済で、負担額を減らす。
これを目的に10年後というタイミングを選択する方が多いんです。

タイミング③
使途不明金を使って毎月コツコツ…実はオススメです。

例えば3100万円借入、35年返済、変動金利0.975%、ボーナス無。
この設定の場合、月々の返済額は87,147円となります。

この時、引き落とし口座にはいくらお金を入金していますか?
87,147円ピッタリですか?おそらく少し多めに入れているんじゃ
ないでしょうか?仮に少し多め、90,000円入金しているとします。

引き落としが終わったあとの残額の約2,800円。これを引き出すと
このお金は奥様のスイーツに変化したり、ちょっと高めのランチに
変化したりするんじゃないでしょうか?(笑)

これを使途不明金と呼んでいます(笑)
使途不明金になるなら、この際、繰り上げ返済に使うのはどうか?
…というご提案です(笑)

銀行によっては繰上げ返済の下限額が設定されていない銀行
ありますし、一般的な地方銀行さんも下限額は1万円という設定が
多いので、毎月コツコツ繰上げ返済をする事も可能なんです。

使ったつもり貯金ならぬ、使ったつもり返済をする事で、
5年後、10年後に、気付いたら思ったよりローンが減ってた!
…という事もあるんですよ♪

繰上げ返済の全て…ではありませんが、オススメのタイミングを
幾つか紹介させていただきました。参考にされて下さい。

最後に。

住宅ローンは借入金に他ならないです。だから多くの方は
早くローンを完済してしまおう…と、考える方が多いんですが
住宅ローンについてもう一つの考え方を持っておくと良いと思います。

それは、住宅ローン=生命保険…という考え方です。

保険については改めて別の記事で詳しく紹介予定ですが
保険である以上、繰上げ返済をし過ぎて、保険としての役割が
減りすぎるのも問題なんです。

一度繰上げ返済をすると元には戻せません。しっかり考えて
計画しましょうね!