新築の家を建てるとき、いろいろなメーカーで図面を書いてもらうと思いますが、
実際にどのくらいの部屋の広さなのか、
図面ではわかりづらいですよね?
まず、住宅会社によって、
メーター(1,000mm)を基準に建築する(メーターモジュール)の会社と、
尺(910mm)を基準に建築する(尺モジュール)の会社があることは知っていますか?
メーターモジュールと尺モジュール…
一番わかりづらいのが部屋の広さです。
同じ「和室 6畳」と表記されていても、
メーターモジュールの会社では3,000mm×4,000mm、
尺モジュールの会社では2,730mm×3,640mmで書くことが多いのです。
でもどちらの場合も畳は6枚…
ではどうやって部屋の広さを比べるかというと、『帖』で比べます。
『帖』は洋室の場合でも、和室の場合でも使いますし、
メーターモジュールでも尺モジュールでも使います。
では『帖』はどうやって計算するかと言うと、
【㎡×0.3025×2】です。
「和室 6畳」は、
メーターモジュール(3,000mm×4,000mm)の場合、
【12㎡×0.3025×2=約7.3帖】
尺モジュール(2,730mm×3,640mm)の場合、
【9.93㎡×0.3025×2=6.0帖】
つまり、メーターと尺では1.3帖も大きさが違うのです。
メーターモジュールで3,000mm×3,500mmで作ると、
【10.5㎡×0.3025×2=約6.4帖】になって、
尺モジュールの6帖とほとんど同じくらいの広さになりますよ。
今後、図面上で部屋の広さを比べる時には、
『帖』で比べるよう心掛けてみてくださいね!
では図面上での広さがわかった後は、
「通路スペース」や「行動&作業スペース」を考慮してみましょう。
洗面所が狭すぎて一人しか入れない…とか、
広いLDKに憧れて畳コーナーを続けたら冷暖房効率が悪い…とか、
寝るだけと思っていた寝室にTV台やダブルベットを置いたらキツキツ…とか。
部屋の空間には、自分が歩く通路スペースや、
扉を開けたり閉めたりする行動&作業スペースなども必要です。
一般的に、低い家具同士の間を通る場合には約60cmの幅、
片方が低い家具、片方が高い家具や壁の場合は、
約70cmの幅がないと圧迫感を感じると言われています。
その為、プランの打合せをするときには、
家具や家電の寸法はもちろんですが、
通路スペースや行動&作業スペースも考慮して打合せすると良いですね。
では最後にまとめです。
【ポイント1】 部屋の広さは『帖』で比べる
『帖=㎡×0.3025×2』です。
ちなみに『坪=㎡×0.3025』で計算できますよ。
【ポイント2】 家具や家電の寸法は必ず図面に書き込む
今、お持ちの家具や家電で、
新築の家に持って行くものは必ず図面に記載してもらいましょう。
【ポイント3】 その場所でどんな動きをするか考えてスペースをとる
歩くだけでも必ずスペースが必要です。
扉を開ける、かがみ込む、手を広げる、手をあげるetc…
その場所でどんな行動をとるのかを必ず考えて
プランしてもらうようにしましょう。