まず、集成材とは、スライスした木材を乾燥させ
接着剤で張り合わせた建築木材のことです。
接着剤で張り合わせたと聞くと
おうちの柱として使うのに耐久性は大丈夫なの?と心配になりますよね。
結論から言うと大丈夫です!
木材は含水率が高いほど、割れや反り 曲がりなどの形状変化が生じやすくなります。
集成材に使われる木材は、天然乾燥に加え乾燥装置で木の細胞膜中の水分まで放出させます。
そうして、木材の含水率を15%以下まで落とし、形状変化を防ぎ強度アップを図っています。
さらに、使用している接着剤は最高レベルのものを採用し、この接着剤を使用した集成材はJAS規格で定められた各種試験に合格しており、信頼性が確認されています。
実は建築に使う集成材は、耐久性や品質においてこの『JAS規格』認定を受けなければなりません。
JAS規格とは、“集成材の外面の品質だけでなく、見た目だけではわかりにくい 接着性能、強度性能、ホルムアルデヒド放散量などについて、試験方法と適合基準が定められています。
これらの検査項目に合格する集成材だけJASマークを表示することができ、使用者に対する集成材品質を保証することができます。 (日本集成材工業協同組合ホームページより引用)”
とあるように、集成材の信頼性について客観的に証明できるものであります。
つまり、集成材は科学の力でより優れた品質に仕上げ、木ならではの長所をパワーアップした画期的な建築木材なのです!
この強度を利用して、様々な場所や施設で活用されています。
100年以上前に建てられたデンマークのコペンハーゲン駅にも集成材が使われています。
身近なものでいうと大分県の遊園地にある木造のジェットコースターも集成材で作られています。
外にあるアトラクションなので、 雨はもちろん夏の暑い日差しや強い風などを日々受けています。
それでも何度もたくさんの人を乗せてあの速いスピードで運転しています。
このように公共の施設などにも使われる信頼性があることから、
集成材の耐久性をお判りいただけたかと思います。
新築をお考えで、構造材にもご興味がある方は現場見学会などで実際の構造を目で見て確かめてみるのもおススメです!