土地を購入する際には、立地大きさ、そして価格
とっても重要な決め手になりますよね。

希望エリアの中で、土地探しをしていて
新しい土地が出てきた!!
大きさも理想的!!

価格も…他に比べて…安価で……
安すぎる…??

安くて良い土地を購入できたら、
とってもラッキーですが、他に比べて
明らかに安価な場合は少し不安になってしまいますよね。

特に理由がなく持ち主様の意向で
その価格設定がされた場合もありますし、
何らかの理由があって、安い場合もあります。

今回は、“なんらか”の理由で土地価格が安価な場合の
注意点をお伝えします。

まず、一つ目

①周りの敷地との高低差
他の土地に比べて、安い土地の場合で
一番多いケースが、この点です。

例えば、敷地と前面道路との高低差がある場合は
駐車スペースを確保する為に、土を削り、削ったところに
新しいブロックを設置する工事が必要な事は
容易に想像できると思います。

重要なのが、その高さがどのくらいあるかになります

高低差が高ければ高いほど、土留めのブロックも
厚みのある、強度の高いものを使用しなければなりません。

当然ですが、その場合はブロック工事の費用も高くなってきます。

ブロック工事を抑えるために、敢えて傾斜のままにしておく
という方法もあります。

その場合は、傾斜の角度を30度以下にしないといけません。

そうなると必然的に傾斜スペースが広くなる為、
お庭や駐車場等の実用的なスペースは狭くなってしまうでしょう。

また、高低差が3m以上あり、尚且つ傾斜部分に建築基準法に
のっとった工事がされていない場合は、
「崖条例」が適用されます。

崖条例を回避する為には、崖面から高低差の2倍距離を離して
建物を配置するか、もしくは傾斜部分に擁壁工事を施す必要が
あります。

3mの高さの擁壁工事はかなり高額な工事内容となりますので
その費用もきちんと予算に入れておかないと
後々大変な事になります。

一見、しっかりとした擁壁工事が施していそうに見えても
きちんとした申請を出していない擁壁だったりすると
強度の証明が出来ず、崖条例が適用されてしまうケースも
ありますので、高低差がある物件は、必ず建築業者に
確認をしてもらうようにしましょう。

②以前の土地の状況
例えば、造成工事が終わった分譲地等は
一見とてもきれいなので、別途費用が掛かるという印象は
ありませんが、分譲地になる前がどんな状況だったかは
必ず確認されてください。

「以前は田んぼでした」というケースですと
地盤が弱く、地盤改良費用が必要になる場合があります

また以前、家が建っていたとしても
同様に気を付けておく必要があります。

以前の家が解体され、更地の状態になっていたけど
いざ、新築の工事に入ると土のなかから
前の家の残骸が出てきた!というケースがあります。

この場合、残骸の撤去費用を買主様が負担するケースも
ありますので、古家が以前建っていた土地を購入される時は
この点も注意されてください。

③ライフラインを整備するのにお金がかかる
項目だけみると、意味が分かりづらいと思いますが
要は、生活するうえで欠かせない、水道関係の工事
ついてです。

最近は、上下水道の設備が整ってきたところが多く
井戸や浄化槽等を利用するケースが少なくなってきました。

以前家が建っていたところは、上下水道の配管が
敷地の中に入っていて、新たに敷地内に引き込む必要が
無いケースが多いです。

今まで一度も家が建った事が無い敷地では
敷地内に上下水道の配管が入っていないケースが多いので
前面道路に通っている上下水道の本管から分岐させて
敷地内に配管を入れていきます。

ですが、稀に水道関係の設備が整っているエリアなのに
前面道路に水道の管が通っておらず、少し離れたところから
道路を掘削して本管を延長させる場合があります。

上記のケースの場合、通常の工事に比べて
倍以上の工費が必要となります。

もし、気になる土地があるけど、価格が安くてちょっと不安…。
という事がありましたら、上記3ポイントを注意して確認されてください。

また、建築メーカーさんに上記の事を調べてもらっても
良いと思いますよ!