家づくりを始めると、よく「家事動線」という言葉を耳にするかと思います。
「家事動線が良い間取りにしてほしい」とのご要望もよく頂きます。
まず、家事動線とは、キッチンで料理しながら洗面所へ移動して洗濯をする
など、家事に関わる動線を言います。
家事動線が良いと、家事がしやすく楽になりますし、時間の短縮にもなります。
特に共働きの方は、時間を有効に使いたいですよね。
家事をする時は複数の作業を同時に行うことが多いです。
そのためキッチンと洗面所など部屋を行き来する必要があります。
行き来する部屋が離れていると効率が悪く時間がかかってしまいますよね。
今回は家事の時短が出来る間取りをご紹介します。
例1】回遊出来る家事動線
ダイニング ⇔ キッチン ⇔ 洗面 ⇔ リビングと回遊出来る動線です。
ダイニングでお子様にご飯を食べさせながらキッチンで料理をして
洗面所で洗濯をする。
そんな忙しい朝にも、横の動きだけで家事が出来ます。
回遊出来ることにより、ご家族の動きもスムーズになります。
例2】洗濯がスムーズにできる動線
家事の中でも時間がかかるのが洗濯ではないでしょうか。
面倒な洗濯の動線を一カ所にマトメた間取りです。
『 洗う → 干す → 仕舞う 』 の作業がスムーズに行えます。
また、最近は室内干しをされる方が多くなっています。
その場合、洗面所に干してしまうと洗面化粧台が使いづらくなりますよね。
その場合は洗面所と物干しスペースを別にする事で邪魔にもなりませんし
湿気の心配もなくなります。
例3】ファミリークローゼット
上の間取りの様に、ご家族全員の服を仕舞うクローゼットがあれば
洗濯物を各部屋に持っていく必要がありませんし
寝室まで着替えを取りに行く手間が省けます。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では
お子様の着替えをリビングで行っている方が多いのではないでしょうか。
リビング横に仕舞う場所があると、とても便利です。
例で挙げた間取りの様に、家事や作業をする場所を
近くにまとめる事によって効率良く、時短になります
ご家庭によってご家族の要望や動線が変わってきますので
間取りを考える際は、ご家族の一日の行動をイメージしながら考えると
動きやすい動線、暮らしやすい間取りが出来ると思います。